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「つきじへいた」ワークショップ

フォント制作レクチャー×読書会

「つきじへいたエキシビジョン」の開催にともない、もっと多くの人たちに新フォント「つきじへいた」を知ってもらうためフォント制作を体験できるワークショップを7/1に開催いたしました!

 

 

「フォント制作レクチャー×読書会」とは?

普段皆さんが目にしている広告や本などの文字。実はその文字は人の手によって作られていたのです。
その文字を制作しているのがフォントデザイナーという職業。

今回は第一部ではフォントデザイナーである池田平多がフォントデザインを一から体験できるワークショップを行いました。
はたしてフォントとはどのようにつくられるのか?

さらに第二部ではデザイナーの直井薫子による「読書会」が行われました。
謎が深い「読書会」。普段聞きなれない方が多いはず。読書会とは何なのか?

企画が盛りだくさんなワークショップをレポートします!

まずはフォントデザイナーの池田とデザイナーの直井の挨拶から始まりました!

 

 

第一部「フォント制作レクチャー」

まず池田による新フォント「つきじへいた」のフォントの説明から始まりました。『「築地体」とは明治時代から続く書体で筆の動きが特徴的な「築地体三号太仮名」。ただ昔の書体を復刻するのではなく、「今」にあったデザインにすることが大切である。この書体を現代のデザインにするためにはどのようにするのかが問題だった。ミニマルなデザインを目指し制作をことが大切で、どこのデザインをシンプルにするかがデザイナーの腕の見せどころ。ただシンプルに不要な箇所を削るのではなく、もとの築地体を活かすことが大切。そのためにはまず元の「築地体」をトレースして築地体の文字の動きが必要だ』と語る池田。

 

皆さん真剣に自分なりの「新たな築地体」を制作しております。

出来上がった文字を並べ、みんなで講評していきました。

みなさんミニマルなデザインとは何なのか?みなさんいろいろな考えを持ちながらデザインしていました。元の築地体は同じですがその人によって全然異なる文字ができあがりました。

第二部は「読書会」です。

指定された本あるいは自分の好きな本を持ち寄って、みんなで読み進めていく。みんなで読むことで自分だけでは気がつかなかった新たな考えや感想を発見できる。あるいは普段は読まない本との出会いがある。というのが「読書会」です。

そして今回は主催の池田平多がフォントデザイナーになるきっかけになった本『文字をつくる 9人の書体デザイナー』(雪朱里著、出版)をセレクトしました。
司会はデザイナーの直井が進めていきました。絶妙なタイミングでのあいづち、心地よい進行でした。

今回は「小宮山博史」さんの章を読み進めていき、この章で気になった一文を抜き出すのと池田が気になっている箇所についてどう思うか、意見をみなさんと交わし新たな発見を見つける。という内容でした。

みなさん真剣です。

気になった一文を付箋に書きおこします。
ランダムで付箋を選び、この箇所を選んだ人に意見を聞いていきます。

皆さんで考えることで自分一人では気がつかない箇所を抜き出したり、また考えつかなかった意見が飛び交いました。
またフォントだけではない仕事全般に対しての考えなどさまざまな意見が飛び交いました。

みなさん「読書会」に不安があったみたいですが、気がついたら一番読書会が盛り上がっていました!

今回「読書会」でセレクトした本『文字をつくる 9人の書体デザイナー』を限定10部で販売しました!みなさん興味をもっていただき購入していただきました!

 

さいごに

 

参加したみなさんには新フォント「つきじへいた」のCD-ROMが配られました。

このワークショップで一番の不安だったのは人集めでした。蓋をあけてみるといろいろな職種の人が集まり、フォント業界からの意見だけではなく違った角度から意見をいただき新たな一面を発見できました。

お客様同士での交流もあり、とても有意義な時間でした。

今後このイベントを機にフォントデザインを続けていってもらいたいです。

イベント概要

開催日時 : 2017/07/01 (土)  13:30 -18:30
開催場所 :アイデアスケッチギャラリー

Credit

  • 主催:株式会社アイデアスケッチ
  • 講師:池田平多
  • 講師:直井薫子
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